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第5回 アンチエイジングにおけるFMD測定の活用法

第5回 アンチエイジングにおけるFMD測定の活用法

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プロフィール

吉田 靖志 院長 クリニカメディカ東京
  


平成2年 金沢医科大学卒業
平成4年 順天堂医院内科(入局)
  研修終了後、同医院総合診療科(入局)
平成16年 桜桂会犬山病院
平成18年 大学に戻り点滴療法研究会に所属
平成21年 予防医療クリニック「クリニカメディカ東京」開院(東京都松涛)
平成23年4月 青山通りに移転
所属学会 日本内科学会
日本消化器内視鏡学会
日本人間ドック学会
日本プライマリ・ケア学会
日本エイズ学会
日本抗加齢学会 ほか
所属研究会 点滴療法研究会
(高濃度ビタミンC療法認定医、キレーション療法認定医)

アンチエイジングにおけるFMD測定の活用法

血管年齢を評価する意義

当クリニックでは内科的予防医療を中心にあらゆる面から加齢と戦っています。

加齢の末に起こることは「死」です。その死因の三大要因の一つに血管障害があります。この血管障害を予防すると死因の1/3を防ぐことができます。

血管年齢検査の変遷

今までの血管年齢の評価は初期の頃、頚動脈エコーで脳梗塞の発症リスクを調べるには優れていますが、かなり太い血管なので病気の予防には有効です。しかし、血管自身の評価にはちょっと難しいです。頚動脈エコーで異常が見つかったときには脳梗塞の予防と言う事になります。

次に挙げられるのは血圧脈波検査です。これは脈波伝播速度(PWV)と上腕と足首の血圧比(ABI)が測定できます。最近、この機械で検査された値のことを血管年齢と言います。PWVは血管の硬さを表しABIは血管のつまり具合を表します。この検査で異常が認められた方の多くは脂質が高かったり血圧が高かったりします。その場合はスタチンや降圧剤を内服していただいています。

日本糖尿病学会では糖尿病の三大合併症として今までは小血管の網膜症、神経症、腎症を挙げていました。しかし、大血管障害の予防は糖尿病の管理をもっと厳格にしないと出来ない!と言われています。確かに頚動脈エコー及び血圧脈波検査も必要ですが我々はもっと先の予防を考えています。

超早期動脈硬化予防の必要性

血管を傷める原因には病気以外にも沢山あります。それは我々が日常刺激を受けているタバコ、排気ガス、工業廃棄物、放射線、ストレス及び食物連鎖による重金属などです。これらによりフリーラジカルが発生し徐々に血管を傷つけていきます。その時点で血管の異常に気づき原因をつかむことが出来れば病気を予防できます。そしてアンチエイジングにも繋がります。血管の加齢が進むと肌にも影響しますし疲れやすくもなります。運動量も低下し負のスパイラルに陥ります。

そこで我々が希望していたのが血管に対する影響を早期に評価する検査機器(補助器具:MIST-100H)です。

FMD測定は血管内皮からの一酸化窒素(NO)の産性を検知し血管内皮機能の評価をします。これは大変重要になります。

当クリニックでのFMD測定を利用した取り組み

我々が行っている予防医療(アンチエイジング医療)は数値として評価しにくいことが多いです。今回のFMD測定の使用目的は現在、我々が注目している赤ワインの抽出成分であるレスベラトロールの効果です。レスベラトロールをどのように飲むとより血管に効果的かを調査するために導入しました。レスベラトロールが血管に有益に働く!と言う論文はかなり沢山出ていますが、人を対象とした論文は、まだあまり出されていません。我々は抗酸化サプリメントを内服していない患者を対象に投与の方法を色々変えて内服開始前後でFMD測定をし、評価しています。

今後の展望

健康意識の高い方で抗酸化サプリメントを内服していない方を探すことが難しく、症例数はまだ少ないですが、やはり抗酸化サプリメントであるレスベラトロールを内服する前後では血管内皮機能の改善具合は違ってきています。レスベラトロール研究ではレスベラトロールの血中濃度を高めすぎないほうが血管内皮機能には良さそうだ!と言う論文もあるので高容量を一気に内服したパターンと低用量で血中濃度を維持する2種類の内服方法で評価する予定です。

また、最近ではキレーション療法が再度注目されています。FMD測定を利用した再評価も今後の治療に役立つと考えています。

クリニカメディカ東京

東京都港区北青山3丁目5−4 青山高野ビル8F
TEL 03-6846-9838

診療科目
内科、漢方内科、診療内科、皮膚科、疼痛緩和内科
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