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レポート

特別講演「血管内皮機能検査-FMD Up to date-」
広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 心臓血管生理学准教授 東幸仁先生

血管内皮は人体最大の内分泌臓器であり、血管拡張因子、血管収縮因子が分泌される。動脈硬化の初期病変は血管内皮障害からはじまり、その初期診断には、血管内皮機能検査が有用である。血管内皮機能には、プレチスモグラフィ、バイオマーカーのよう侵襲的な検査とFMD測定のような非侵襲的な検査がある。
FMD測定にはプローブの保持、被験者上腕の保持が非常に重要である。MISTシリーズを用いると安定で簡便な測定が可能になる。また、血管内皮機能測定の臨床的意義として、下記のような点が挙げられる。

  • 動脈硬化の改善度を評価できる
  • 治療効果を評価できる
  • 心血管疾患の予後を推測できる
  • 大規模臨床試験のサロゲートポイントになりえる
  • 動脈硬化の機序解明につながる

血管内皮機能は不可逆的なものではなく、薬物治療(RAS阻害薬、スタチン、チアゾリジン系誘導体)、補充療法(エストロゲン、抗酸化物質、L-アルギニン、テトラヒドロビオプテリン)、生活習慣(有酸素運動、禁煙、減塩、減量)の改善といった適切なインターベーションにより改善が可能である。
血管内皮機能異常は、動脈硬化の第一段階であり心血管疾患発症の規定因子や動脈硬化の治療ターゲットとしても捉えることができ、その判断にはFMD測定が非常に有用である。内皮機能障害を早期に発見し改善することは、将来的に心・脳血管疾患を抑制し、生命予後を改善することにつながる。 血管内皮を障害する病態、因子として、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの病態、加齢、肥満、運動不足、喫煙、塩分の過剰接種、閉経などの因子があげられる。中でも加齢は動脈硬化の最大の要因であり、FMD測定結果からもそれが明確である。

東先生・並木先生